岡山県津山市の光井聡市長は、31日に開かれた市議会全員協議会で、美作大学の存続問題について、「最終判断ではない」と断った上で、「公立化に向けて具体的な検討、協議を進める」と述べ、公立化に前向きな姿勢を示した。
今後は国や県との協議、課題の整理、大学の魅力や特色の強化などを並行して進める他、これまでの検討結果や市民の意見などを踏まえ、総合的に最終判断する。
有識者検討会議などでの議論を念頭に、公立化を有力な選択肢と捉えつつ各種方策を検討してきたことにふれ、市民や関係団体との懇談会、出前説明会などの開催状況を説明。地域に必要な人材の育成や若者の定着、地域経済、地域活動など大学が果たす役割がある一方、財政負担や長期的な学生確保を懸念する意見もあることを挙げた。
双方の意見を踏まえ、「大学の持つ教育・研究、人材育成機能を将来にわたって維持・強化し、地域を支える『まちづくりの核』として生かすことを視野に、進める」とした。
終了後の会見では、地域内からの入学や卒業後の就業などを巡り、定住自立圏の1市5町をはじめとする美作地域や新見市などとの広域連携も示唆した。最終判断の時期については「早く動かなければならない」としつつ、明確な時期は示さなかった。
市はこれまで、市民懇談会を5回(対面3回、オンライン2回)、団体懇談会を4回、出前説明会を7回開催するなどしている。